徹底検証|アメリカンルーレットとヨーロピアンルーレットの違いについて
人気カジノゲームであるルーレットには、アメリカンルーレットとヨーロピアンルーレット、大きく分けて2つのバリエーションがあります。どちらのバージョンも遊び方はほぼ同じですが、いくつかの相違点もあり、オッズやプレイヤーの経験値に大きく影響します。
この記事では、ルーレットの歴史、ホイールのデザイン、ルール、戦略について述べながら、アメリカンルーレットとヨーロピアンルーレットの違いを掘り下げていこうと思います。ぜひ最後までチェックしてください。
<ルーレットの歴史>
アメリカンルーレットとヨーロピアンルーレットの違いを知る前に、ルーレットというゲームの起源を理解することから始めていきましょう。ルーレットとは、フランス語で「小さな車輪」を意味していて、18世紀、フランスの数学者兼発明家のブレーズ・パスカル氏によって考案されたとされています。パスカル氏は当時、永久機関を発明しようとしていたのですが、その代わりに現代のルーレットの前身となるゲームを生み出しました。
このゲームは瞬く間にフランス国内で人気を博し、まもなくしてヨーロッパの他の国々にも広まっていきます。19世紀半ばになると、2つのバージョンが登場しました。これが、現在のアメリカンルーレットとヨーロピアンルーレットです。ヨーロピアンルーレットがオリジナルで、アメリカに渡って開発されたのがアメリカンルーレットです。
<ホイールのデザイン>
アメリカンルーレットとヨーロピアンルーレットの最大の違いは、実は、ホイールのデザインにあります。それぞれ詳しく見てみましょう。
ヨーロピアンルーレットのホイール
ヨーロピアンルーレットのホイールは、0〜36までの数字、合計37つのポケットを備えています。数字の色は赤(奇数)と黒(偶数)で、0(ゼロ)のポケットは通常、緑です。ホイールのレイアウトはほとんどがスタンダードで、赤と黒の数字が交互に配置されています。また、0のポケットがあることから、ハウスエッジは2.70%となっています。
アメリカンルーレットのホイール
一方、アメリカンルーレットのホイールには、合計38つのポケットがあります。ヨーロッパ版のホイールと同じく、数字は0〜36まで含まれていますが、これに加えて、00(ダブルゼロ)のポケットがあるのです。色に関しては、赤(奇数)と黒(偶数)でこれも同じですが、0と00のポケットは緑です。00のポケットがあるため、ハウスエッジは5.26%とより高くなっています。
<オッズへの影響>
アメリカンルーレットの00のポケットは、オッズに大きな影響を与えています。プレイヤーの勝率だけでなく、ゲーム全体のハウスエッジも変わってきます。
ヨーロピアンルーレットのオッズ
ヨーロピアンルーレットでは、ゼロが1つのみなのでハウスエッジが低く、プレイヤーにとって有利な選択肢となっています。ストレートアップベット(1つの数字に賭ける)の勝率は37分の1で、配当は35対1です。繰り返しになりますが、ヨーロピアンルーレットのハウスエッジは2.70%です。
アメリカンルーレットのオッズ
一方、アメリカンルーレットには0と00の両方が含まれているため、ハウスエッジが大幅に増加します。ストレートアップベットの勝率は38分の1で、配当は35対1です。繰り返しになりますが、アメリカンルーレットのハウスエッジは5.26%で、ヨーロピアンルーレットのほぼ2倍です。このように、ホイールのデザインがプレイヤーの勝率に直接影響します。より良いオッズを求めているなら、ヨーロピアンルーレットを選ぶことをおすすめします。
<ルールのバリエーション>
ホイールのデザインもそうですが、アメリカンルーレットとヨーロピアンルーレットにはルールのバリエーションがあります。プレイ前に必ずおさえておきましょう。
ヨーロピアンルーレットのルール
ヨーロピアンルーレットでは、しばしば “En Prison”ルール(エンプリズンルール)が採用されます。このルールでは、プレイヤーは偶数マネーベット(例:赤か黒、奇数か偶数)を行いますが、ボールが0のポケットに落ちた場合、プレイヤーのベットは即座に失われません。その代わり、ベットは”インポジット”され、プレイヤーはベットの半分を返してもらうか、次のスピンのためにテーブルに残すかを選ぶことができます。
エンプリズンルールは、ハウスエッジをさらに減少させるため、より良いオッズを求める人にはかなり魅力的でしょう。
アメリカンルーレットのルール
一部のアメリカンルーレットでは、サレンダールールが採用されます。このルールはエンプリズンルールに似ていますが、ボールが0または00のポケットに落ちた場合に適用されます。サレンダールールでは、プレイヤーはイーブンマネーベットの半分を取り戻すことができ、ハウスエッジを少し減らすことができます。ただし、すべてのアメリカンルーレットがこのルールを採用しているわけではありません。気になる場合は、プレイ前に確認するといいでしょう。
<ハウスエッジの比較>
ハウスエッジの違いをより深く理解するために、2つのバージョンを比較してみましょう。
ヨーロピアンルーレットのハウスエッジ – 2.70%
アメリカンルーレットのハウスエッジ – 5.26%
このハウスエッジの差を見れば、より勝率が大きいゲームを好むのであれば、ヨーロピアンルーレットを選ぶのが賢明であることがわかるでしょう。
<ルーレットで使える戦略>
アメリカンルーレットとヨーロピアンルーレットの違いを見てきたところで、ここからは勝率を少しでも高めるための戦略をいくつか探ってみましょう。
- 賢いベットを選択する
アメリカンルーレットとヨーロピアンルーレット、どちらのバージョンであっても、プレイヤーはインサイドベット(例:ストレートアップ、スプリット、ストリート)やアウトサイドベット(例:赤か黒、奇数か偶数、グループ)など、様々なベットを自由に選ぶことができます。それぞれのベットに関するオッズとペイアウトを理解し、リスク許容度と希望する結果に基づいて、戦略的に判断しなければいけません。
- バンクロールを管理する
ルーレットにおいても、バンクロール管理はマストです。ゲームで使える予算を決め、それを忠実に最後まで守りましょう。マーチンゲール法やラボーチャー法といった戦略を採用し、ベットと損失額を管理することをおすすめします。
- ヨーロピアンルーレットを選ぶ
先に述べたように、ヨーロピアンルーレットはアメリカンルーレットよりもオッズが高く、ハウスエッジが低くなっています。できれば、ヨーロピアンルーレットを選ぶと、勝てる可能性が大きくなります。
- エンプリズンルールとサレンダールールを利用する
ヨーロピアンルーレットをプレイする際は、エンプリズンルールのあるテーブルを探し、アメリカンルーレットをプレイする際は、サレンダールールのあるテーブルを探しましょう。これらのルールは、ハウスエッジを減らし、勝率を向上させてくれます。
まとめ
まとめると、アメリカンルーレットとヨーロピアンルーレットは、どちらもの人気のルーレットゲームの一種ですが、ホイールのデザイン、オッズ、ルール、ハウスエッジに明確な違いがあります。
0のポケットと低いハウスエッジを持つヨーロピアンルーレットは、オッズが高くて、損失のリスクができるだけ少ないゲームを好むプレイヤーにおすすめです。一方、アメリカンルーレットは、00のポケットがあるため、勝率を最大化したいプレイヤーにはあまり向かないでしょう。
これらの違いを理解した上で、戦略的なベットを選択し、バンクロール管理を徹底すれば、十分な情報に基づきルーレットをプレイしているといえるでしょう。クラシックなヨーロピアンルーレットを選ぶか、スリル満点のアメリカンルーレットを選ぶか、どちらでもゲームを楽しめることには変わりありません。ただ、ゲームのニュアンスとオッズを認識しておけば、ゲームエクスペリエンスが全体的に向上し、ルーレットテーブルで成功する可能性が高まるのは間違いないでしょう。